貯金ができない、貯まらない、
厚生労働省が平成29年6月27日に公開した平成28年の国民生活基礎調査によると、
全世帯で、「貯蓄がある」は80.3%で、
「1世帯当たり平均貯蓄額」は1033万1千円となっています。
また高齢者世帯では、「貯蓄がある」は79.4%で、
「1世帯当たり平均貯蓄額」は1224万7千円です。
高齢者がお金を貯めこんでいるという状況は理解できたと思いますが、「え!? そんなに!?」と思いましたか?
これは、あくまで平均値として計算しているので1000万円を超える数値となっています。
中央値でみると、全世帯、高齢者世帯ともに「500~700万円未満」となっています。
それでも、、、え!? と思ったなら、ちょっとお金について見直しましょう。
「貯金ができる人とできない人の明確な差」があるに違いません。
所得が多いから貯金額が多いという事は一切なく、逆に所得が低い家庭の方が節約意識が高く貯蓄額が多いという傾向がデータとしても出ています。
貯金ができない人の特徴
では、なぜお金が貯まらないのか?
貯金ができない人の特徴を以下、何点か挙げてみたいと思います。
支出額を把握していない
1ヶ月を通して、自分が何にお金を使ったのかを理解できていないならば要注意。
家賃や光熱費、通信費のような固定費だけでなく、コンビニの100円コーヒーや自動販売機でのジュース、ICカードで支払った交通機関の電車賃など、とにかく支出とみなされるものすべてを把握する事が大切です。
貯金は限られた収入の中で支出を抑える事が重要です。
その支出の無駄を省く事が重要になるので、まずは把握をすることが必須です。
把握ってどうやってするの?
まずはノートを用意し、すべての支出を書き留めましょう。
そして、毎日使った金額・項目の横に「〇・△・×」で印を入れていきます。
「〇」・・・必要な出費
「△」・・・必要な出費なんだけど節約できたもの
「×」・・・不必要な出費
内容はこんな感じでOKです。
1週間やってみると、浪費癖にびっくりすると思います。
細かな分類などは全く不要です。とにかく出費に対してステータスを入れていくだけ。出ていくお金を見える化するだけでどんどん節約の意識が高くるので実践してみましょう。
銀行口座が1つで運用されている
貯蓄できない人の特徴として、給与振込みから家賃光熱費の引き落とし、貯蓄の管理まで1つの銀行口座でやりくりしている傾向が強いです。
振り込みと支払い口座は同一でも良いものの、貯蓄口座は分ける方が確実に貯金できます。
なぜならば、収入と支出の差し引きで結局いくらが貯金として残っているのか把握する必要があるからです。
勤務先の給与振り込みのシステムが第2の指定口座ができるのであれば、毎月決まった金額を貯蓄口座へ入金する仕組みを作ると良いでしょう。
そうすれば毎月の収入も少なく見え、より節約の意識が芽生えるはずです。
とにかく安いものを買ってしまう(貧乏性)
衣料品やビジネス用品、子供用品など、長く使うものなのに、安価なものを買ってしまう傾向があります。いわゆる貧乏性です。
特に毎日使うもの「鞄」「財布」「革靴」「家電」などは趣味嗜好、耐久性などが求められるので多少値段は高くなっても良いモノを買う事を推奨します。
サラリーマン用の革靴を例にして言うと、3万するような本革の靴をメンテナンスしながら履く事で少なくとも5年間は利用可能です。
かかとがすり減っても靴の修理屋さんで数千円で付け替えをしてくれますので、メンテナンスしながら大切つかう事でモノが長持ちします。
奥様としても旦那がいい靴で会社に行く方が好印象です。旦那も良い靴を履くのでモチベーションアップになります。
そういった相乗効果があれば、査定評価で給料そのものがアップする可能性も高くなると思います。
100円均一や低単価商品を上手く混ぜながらやりくりしている家庭は貯金ができる傾向が強いといえるでしょう。
貯金ができる人の特徴
貯金ができない人の特徴を克服した人は基本的に貯金ができる人の特徴となるでしょう。
簡単にまとめますと
・全ての支出を把握している
・貯蓄口座を分けて管理している
・自動で貯金できる仕組みを作っている
・節約を意識しすぎて安いもの買いすぎない
これらが揃った時、必然とお金が貯まる体質になっているでしょう。
さらに言うと、お金が貯まる人の大きな特徴の一つとして
・お金を働かせることが上手い
タンス貯金もいいですが、一部のお金を投資信託に回すなどして資産運用を考えてみても良いでしょう。
まずは月に1万円でもいいので貯金をスタートすることが大切です。お金はコツコツしか貯まっていかないので本質から見直して理解しましょう。
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